誰で書こうか迷ったんですが、刀剣乱舞の燭台切光忠さん。
特に設定決めてないせいで現パロになってました。(大雑把の女帝とは私のことです)
大丈夫な方のみ続きからどうぞ。
特に設定決めてないせいで現パロになってました。(大雑把の女帝とは私のことです)
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彼はとても良くしてくれる。
自身のこともきっちりやるというのに、自分みたいな人間のフォローだったり世話だったりもしてくれるのだ。頭が上がらない。あと料理がとても上手い。私の低レベルな女子力は最早育てなくても良いのではないかと思う。
かと言ってナヨナヨしてるのかと言われればそんなことあるはずがなく。体格良い上に鍛えていて、信じられないくらい足が長い。声も良い。前述した通りフォローもとても上手いので普通に女子にモテる。近づいてくるのは自信満々なナイスボインなお姉さんばかりだけれど。色々揃いすぎててどうにも近づきがたいところもあるようだった。遠くから眺めていたいアイドル的な。凄くよく解る。私も近しい立場でなかったら遠くからどころか写真を眺めているだけで良いくらいだ。整いすぎてるってある意味怖い。
神様が二物も三物も与えてしまった彼は何故だか私のことを結構構ってくる。別に嫌でもないけれど、普段から困っているわけでもないので何でそんなに良くしてくれるのかが謎だった。もっと自分にプラスになる人と仲良くしたら良いのにとそこそこ本気で思ってる。ただ傍にいれば眼福ではある。変なやっかみを貰うこともあるが、彼からの恩恵も多大だった。マドレーヌ美味しい。
仲が良いだけというか、彼からしたら目が離せないほっとけない感じなんだろうか。完全に子ども扱いである。解せぬ。
でも手ずから作ったずんだ餅美味しい。洋菓子も和菓子も作れるとか貴様天才か。
付き合っているのかと問われることは多々あった。確かにそう見えるのかもしれない。そんなことあるはずもないのだが。(アドレスと携帯番号は知っているけれどそれくらいなものである)
ただ友人よりも少し近い位置にいるような気はしている。っていうか彼が勝手に近づいてくる。声をかけてくれるのだ。デートみたいなことは結構してるかもしれない。(やっかみを受ける原因ではあるのだが彼とのデートは自分がシンデレラみたいになった気がしてそれはそれで楽しい)
きちんとした彼女ができればこんな世話焼きも終わるだろうに(今日だって私のコートがヨレヨレになってきてるのを見かねてショッピングに駆り出された)、何故彼はこんな時間を過ごすのか。
そんな風に半日過ぎたら国永さんと会った。ちなみにコートは光忠が見つけてくれて、自分も気に入ったから即購入した。「払うよ」とか何とか言われたが私に使う金があるなら彼女作って使いなよって言ってお会計に進んだ。彼は男だから奢るだの何だの言ってくるのだが同い年の自分にそれは別にしなくても良いだろうと私は思っている。
国永さんは私たちを見つけたとき口癖の「驚いたなぁ」と大きな独り言を放った。
「仲は良いと思っていたがここまでとは」
「光忠が世話焼きなんですよ」
「……」
珍しく何も口を出してこない光忠に疑問を持つが、先に国永さんが口を開いた。
「本当に付き合っているわけじゃないのか?」
「はあ、何度も言ってますけど、」
「口説いてる最中だよ」
「……へ」
「…こりゃあ更に驚いた」
顎に手をやりながら、「やっぱりそうなのか」と国永さんは笑顔で言う。
…いや、待って、あの。え?
「え?」
驚きで光忠を見ればいつもの笑顔で返された。本当いつもの光忠の顔だった。からかってるとかそういうのではなく、いつもの、光忠だ。何を言っているんだこの人は。脳内はとてつもなく回転しているのに何も答えが出てこない。本当何をいきなり言っているんだ貴様。
「え?」
コートが入った袋を持っている手を光忠に握られ、余計に混乱した。
「そういうことだよ?」
***
そういうことらしいです。
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