フォロワーさんとオフ会しまして(お互いの小説の感想言い合うオフ会)最高に楽しかったしこんな風に感想いただけるとかもう本当嬉しくてですね。家宝にします。あっこういう風に受け止められてるんだってのも面白かったです。またやりたい。
そして同ジャンルとお題で何か書いたら全然違う物できるだろうからやってみようとなりまして。
刀剣の「歌仙」で「制服・癖・ポケット」で私も書いてみました。
そして同ジャンルとお題で何か書いたら全然違う物できるだろうからやってみようとなりまして。
刀剣の「歌仙」で「制服・癖・ポケット」で私も書いてみました。
***
「ああ、堀川待ってくれ」
「はい?」
「主の服だろう?」
はい、と今度は疑問符から確定の頷きを堀川国広は零した。手に持っているのは、我らが主の軍制服である。軍から支給される制服なので現世でくりーにんぐ、とやらを行っているらしく本丸で洗うことなど滅多にないのだが、時たま出し忘れたり忙しかったりしてここで洗うこともあった。今日がたまたまその日だ。粟田口の制服もお手の物なので主さんの制服も一緒である。
「すまないがちょっと貸してくれ」
「? はい」
「……はあ、全く」
主の軍制服を渡せば歌仙は服についてるポケットを何個か漁った。3つ目のポケットから主が唇によく塗っている紅…いやりっぷくりーむとやらが出て来て、歌仙はため息をついて小言を漏らした。
「えっ」
「彼女の悪癖なんだよ、何でも入れるわりに入れっぱなしなんだ」
4つ目のポケットを探れば何やら小さい紙切れが折り畳まれた状態で出て来た。歌仙は中は見ずにりっぷくりーむと一緒にする。
全てのポケットを漁って、歌仙は堀川に制服を返した。
「すまないね、手間を取らせた」
「いいえ、むしろありがとうございます」
「いや、…むしろ主には困ったものだ」
「このまま洗えば恨み言を言われたりするんだ。理不尽だろう?」と歌仙は苦虫を噛み潰したような顔で言う。そんなことを言うなら自分で洗うか、自分で中を検めれば良いことである。
その辺は刀剣たちのほうがしっかりしていた。短刀ですら自分の物は自分できちんと管理できる。
「入れたことを忘れてしまうんですかね」
「そうみたいだ。思い出した頃には洗ってしまっていて頭を抱えられる」
「ふふ、何か意外です」
「そうかい?あれで結構抜けているんだ」
じゃあ主に物を渡してくるからと、歌仙はその場を後にした。
堀川はその後ろ姿を見て、自分もああなりたいなあと思ってしまう。この本丸では堀川も早めに来たほうだが、歌仙にはどうやったって敵わない。こと主に関しては彼が誰よりも知っている。それはもうしょうがないことだが、それでもやっぱり、ちょっと、…本当にちょっぴり、羨ましい。
初期刀のその背に変わることは絶対にできないだろうけれども、それに近づけることはできるはずだと、堀川は意気込んだ。
「先ずは綺麗にお洗濯しないとね!」
「ああ、堀川待ってくれ」
「はい?」
「主の服だろう?」
はい、と今度は疑問符から確定の頷きを堀川国広は零した。手に持っているのは、我らが主の軍制服である。軍から支給される制服なので現世でくりーにんぐ、とやらを行っているらしく本丸で洗うことなど滅多にないのだが、時たま出し忘れたり忙しかったりしてここで洗うこともあった。今日がたまたまその日だ。粟田口の制服もお手の物なので主さんの制服も一緒である。
「すまないがちょっと貸してくれ」
「? はい」
「……はあ、全く」
主の軍制服を渡せば歌仙は服についてるポケットを何個か漁った。3つ目のポケットから主が唇によく塗っている紅…いやりっぷくりーむとやらが出て来て、歌仙はため息をついて小言を漏らした。
「えっ」
「彼女の悪癖なんだよ、何でも入れるわりに入れっぱなしなんだ」
4つ目のポケットを探れば何やら小さい紙切れが折り畳まれた状態で出て来た。歌仙は中は見ずにりっぷくりーむと一緒にする。
全てのポケットを漁って、歌仙は堀川に制服を返した。
「すまないね、手間を取らせた」
「いいえ、むしろありがとうございます」
「いや、…むしろ主には困ったものだ」
「このまま洗えば恨み言を言われたりするんだ。理不尽だろう?」と歌仙は苦虫を噛み潰したような顔で言う。そんなことを言うなら自分で洗うか、自分で中を検めれば良いことである。
その辺は刀剣たちのほうがしっかりしていた。短刀ですら自分の物は自分できちんと管理できる。
「入れたことを忘れてしまうんですかね」
「そうみたいだ。思い出した頃には洗ってしまっていて頭を抱えられる」
「ふふ、何か意外です」
「そうかい?あれで結構抜けているんだ」
じゃあ主に物を渡してくるからと、歌仙はその場を後にした。
堀川はその後ろ姿を見て、自分もああなりたいなあと思ってしまう。この本丸では堀川も早めに来たほうだが、歌仙にはどうやったって敵わない。こと主に関しては彼が誰よりも知っている。それはもうしょうがないことだが、それでもやっぱり、ちょっと、…本当にちょっぴり、羨ましい。
初期刀のその背に変わることは絶対にできないだろうけれども、それに近づけることはできるはずだと、堀川は意気込んだ。
「先ずは綺麗にお洗濯しないとね!」
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