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買って半分くらい読みました。時間のない今の生活が憎い。
とうとう更新せずに一ヶ月過ぎました。本当すいません。更新作業は半分くらいまで進んでるんですが眠気が…。でも今週は時間取れそうなので何とか更新したいです。
あと毎回拍手送ってくださる方々ありがとうございます!すいませんこんなサイトで!
続きからしょうもないどうでも良い、本当下らない会話文です。寧ろヒロインの台詞のみ。劉輝が可哀想すぎてこういう妄想をよくします。
何でもバッチコイみたいな人向け。
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「旺季様のほうがまあ、確かに王に相応しいとは、思うけれどね」
「臣下だの民だのは王を貶すのが仕事みたいなもんだよね。今上陛下のこと、あんだけ知らんぷりしてたくせに王になったら勝手に色々期待して、そのくせ昏君だと馬鹿にして、勝手に失望して。女官から食事もまともに与えられず、きちんとした教育すら手配されていなかった子どもが、棚からぼた餅即位したってのに何を考えていたんだか。私にはその思考回路が謎すぎるなあ」
その場に居た全員が口を開くことができなかった。何の話だ。王族が、そんな待遇を受けるなんて微塵も考えることができない。
「まあ教育は邵可さまでどうにかなってたけど。女官ってのは酷いもんだねー。平気で無視してたくせに王位に就いたらへつらって傅くんだ。どんな気持ちで陛下はその様子を見ていたんだろうね」
「母親からは虐待されて、女官もその他の奴等も、見て見ぬ振りをしてた幼少期をどんな風に過ごしてたと思うんだい、ここの連中は?嫌われて蔑まれても、それでも母親と慕っていた人が目の前で発狂して死んだときの心境はどんなものだったろうね。助けてくれていた兄が流罪で居なくなったときは?親族が父親の命で死んでいく様を一人で見る気持ちは?」
「まあ、結局のところ王族の背負ってるものも、考えも、私は解らないだろうけどね」
「行き成り即位したのに何も教えてくれない臣下たちに、今までと打って変わった王宮の人間の対応。やっと人並みに好きなことができたりしたから、それを優先したら文句ばかり言われて馬鹿にされて陰口を叩かれる。褒められるという経験も極少数しかないのに、罵倒を浴びるのは湯水のよう。まあ打たれ強いのは良いことかな」
「陛下は、傍に置いていた李絳攸や藍楸瑛のことはよく知っていたよ。口の悪さも、甘いんだか冷酷なんだか解らないところも、それなりに有能なところも。……結局は一番優先するのは自分の家で、自分自身のことなんか2番目3番目以降でいついつまでも後回しにされるという程度の対象でしかないってことも、2人よりもよく解ってる。そんなの今まで生きてきた中で当たり前のことだったから、陛下は別に本人達に言うつもりもなかったし、それが世の中の普通だと思ってる。誰かに優先されることがなかったから」
管飛翔は思ったのだ。劉輝が即位したとき、勝手に昏君と見なして自分達は何もせずに見放したことは、自分達の責任だと、それはそう思っていた。
王宮の、王族のことなんて飛翔には正直よく解らない。
そんなこと、理由にならなかった。劉輝の母親がどうやって死んだかなんて知らない。流罪の公子と仲が良かったことなんて知らない。食事すらまともに与えられていなかっただなんて、知るはずもない。王族の世界なんて、自分には関係ない。そうやって、言い訳はできるかもしれない。
今、思う。自分達が王のことを知る努力をするべきではなかったのか。臣下のすべきことを、民のために国のためにすべきことを思えば、王のことを知りえて補助していくべきではないのか。
劉輝の教育を邵可がしていたなんて、知らない。だから黎深はあの王を嫌っていたのかと、何となくすとんとその答えが落ち着いた。
何も、知らなかった。知ろうともしてなかった。王になったのだからと王足りえることを押し付けて、傍観していた。新人官吏には、それなりに指示を出すし教育もする。他者の協力を得て使えるように仕立てる。そんな仕事場にて当たり前のことを、即位当時していただろうか。しようと、思ったことはあっただろうか。
そんなもの、何もなかった。しようとも、知ろうとも思わなかった。
王族は王位に就いた後のことも教育されているのだと勝手に思っていた節がある。豪華絢爛な生活の中、悠々自適に過ごして城下を見下ろす。そういう存在だと、何故か思っていたのだ。
「臣下だの官吏だのの皆さんは、きちんと陛下のことを知った上で、判断しているの?」
お前こそ陛下の何を知っているんだと、心の中で思う。けれども目の前の女からの言葉は、冷たく重い。じりじりと、腹の奥から迫ってくるかのような感覚がした。
自分達は、官吏として、臣下として、彼の今上陛下のことの、何を知っているのか。
「ねえ、劉輝陛下のことの、何を知っているの?」
名前と年と、紅秀麗が好きなことや、かなり能天気なことくらい。剣の腕前なんてよく解らないし、彼が何の学問が得意で不得意なのかなんて、興味もなかった。書簡の書き方が、即位当初目も当てられなかったのは、そういうことなのか。
何を知っているの?
何を知った上で、判断しているの?
彼女の言葉は抑揚がなかった。それでも、とても冷たくその場に広がる。
陛下の何を知っていて、そんな不平不満や罵詈雑言を、吐けるの?
何かを言いたくても、その場に居た誰も口を開いて言葉を発することなんて、できなかった。
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正直な話、飛翔も鳳珠も劉輝が即位当時何をやっていたのかと。忠告っていうか、何ていうんですが、勝手を知っている上での忠告ばかりしかしなかったんではなかろうかと。何のフォローも無しで勝手にやらせて、勝手に駄目だコイツと思っていたのかお前等はと。
でも今回飛翔が多分劉輝に付くって言ってくれて、即位当時何もしなかったことを省みてくれたのはとても嬉しかったです。私本当劉輝が好きなんですよ。
まだ半分しか読めてないので、早めに読み終わりたいところです。
下巻も7月1日発売とのことで、近い発売で嬉しい限りです。上巻の後に番外編んとか出して下巻まで焦らすとかそういう鬼畜行為が無かったことがとても幸せ。
半分いかなくても既に雲行きはかなり怪しいのですが、どうか劉輝と秀麗ちゃん筆頭に皆が幸せな生活をしていってくれたらなあと、願っております。
ドキドキというより、じりじりした胸の燻りを少々感じながら読んでおります。ハリポタの最終巻も、読みたいけど読みたくない!という気持ちの中で読んでました。…まあハリポタの場合は誰かがどっかで死んだりするってのが解ってたのでそういう意味で読みたくないってのは、ありましたけど。
多分上巻を読んでも夢は書けないかもしれません。でも、下巻を読んだら多分阿呆みたいに書くような気がします。静蘭も、燕青も、玉も拍明も蘇芳だの飛翔もみんな幸せにしてやれるような夢を書きたいです。
「旺季様のほうがまあ、確かに王に相応しいとは、思うけれどね」
「臣下だの民だのは王を貶すのが仕事みたいなもんだよね。今上陛下のこと、あんだけ知らんぷりしてたくせに王になったら勝手に色々期待して、そのくせ昏君だと馬鹿にして、勝手に失望して。女官から食事もまともに与えられず、きちんとした教育すら手配されていなかった子どもが、棚からぼた餅即位したってのに何を考えていたんだか。私にはその思考回路が謎すぎるなあ」
その場に居た全員が口を開くことができなかった。何の話だ。王族が、そんな待遇を受けるなんて微塵も考えることができない。
「まあ教育は邵可さまでどうにかなってたけど。女官ってのは酷いもんだねー。平気で無視してたくせに王位に就いたらへつらって傅くんだ。どんな気持ちで陛下はその様子を見ていたんだろうね」
「母親からは虐待されて、女官もその他の奴等も、見て見ぬ振りをしてた幼少期をどんな風に過ごしてたと思うんだい、ここの連中は?嫌われて蔑まれても、それでも母親と慕っていた人が目の前で発狂して死んだときの心境はどんなものだったろうね。助けてくれていた兄が流罪で居なくなったときは?親族が父親の命で死んでいく様を一人で見る気持ちは?」
「まあ、結局のところ王族の背負ってるものも、考えも、私は解らないだろうけどね」
「行き成り即位したのに何も教えてくれない臣下たちに、今までと打って変わった王宮の人間の対応。やっと人並みに好きなことができたりしたから、それを優先したら文句ばかり言われて馬鹿にされて陰口を叩かれる。褒められるという経験も極少数しかないのに、罵倒を浴びるのは湯水のよう。まあ打たれ強いのは良いことかな」
「陛下は、傍に置いていた李絳攸や藍楸瑛のことはよく知っていたよ。口の悪さも、甘いんだか冷酷なんだか解らないところも、それなりに有能なところも。……結局は一番優先するのは自分の家で、自分自身のことなんか2番目3番目以降でいついつまでも後回しにされるという程度の対象でしかないってことも、2人よりもよく解ってる。そんなの今まで生きてきた中で当たり前のことだったから、陛下は別に本人達に言うつもりもなかったし、それが世の中の普通だと思ってる。誰かに優先されることがなかったから」
管飛翔は思ったのだ。劉輝が即位したとき、勝手に昏君と見なして自分達は何もせずに見放したことは、自分達の責任だと、それはそう思っていた。
王宮の、王族のことなんて飛翔には正直よく解らない。
そんなこと、理由にならなかった。劉輝の母親がどうやって死んだかなんて知らない。流罪の公子と仲が良かったことなんて知らない。食事すらまともに与えられていなかっただなんて、知るはずもない。王族の世界なんて、自分には関係ない。そうやって、言い訳はできるかもしれない。
今、思う。自分達が王のことを知る努力をするべきではなかったのか。臣下のすべきことを、民のために国のためにすべきことを思えば、王のことを知りえて補助していくべきではないのか。
劉輝の教育を邵可がしていたなんて、知らない。だから黎深はあの王を嫌っていたのかと、何となくすとんとその答えが落ち着いた。
何も、知らなかった。知ろうともしてなかった。王になったのだからと王足りえることを押し付けて、傍観していた。新人官吏には、それなりに指示を出すし教育もする。他者の協力を得て使えるように仕立てる。そんな仕事場にて当たり前のことを、即位当時していただろうか。しようと、思ったことはあっただろうか。
そんなもの、何もなかった。しようとも、知ろうとも思わなかった。
王族は王位に就いた後のことも教育されているのだと勝手に思っていた節がある。豪華絢爛な生活の中、悠々自適に過ごして城下を見下ろす。そういう存在だと、何故か思っていたのだ。
「臣下だの官吏だのの皆さんは、きちんと陛下のことを知った上で、判断しているの?」
お前こそ陛下の何を知っているんだと、心の中で思う。けれども目の前の女からの言葉は、冷たく重い。じりじりと、腹の奥から迫ってくるかのような感覚がした。
自分達は、官吏として、臣下として、彼の今上陛下のことの、何を知っているのか。
「ねえ、劉輝陛下のことの、何を知っているの?」
名前と年と、紅秀麗が好きなことや、かなり能天気なことくらい。剣の腕前なんてよく解らないし、彼が何の学問が得意で不得意なのかなんて、興味もなかった。書簡の書き方が、即位当初目も当てられなかったのは、そういうことなのか。
何を知っているの?
何を知った上で、判断しているの?
彼女の言葉は抑揚がなかった。それでも、とても冷たくその場に広がる。
陛下の何を知っていて、そんな不平不満や罵詈雑言を、吐けるの?
何かを言いたくても、その場に居た誰も口を開いて言葉を発することなんて、できなかった。
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正直な話、飛翔も鳳珠も劉輝が即位当時何をやっていたのかと。忠告っていうか、何ていうんですが、勝手を知っている上での忠告ばかりしかしなかったんではなかろうかと。何のフォローも無しで勝手にやらせて、勝手に駄目だコイツと思っていたのかお前等はと。
でも今回飛翔が多分劉輝に付くって言ってくれて、即位当時何もしなかったことを省みてくれたのはとても嬉しかったです。私本当劉輝が好きなんですよ。
まだ半分しか読めてないので、早めに読み終わりたいところです。
下巻も7月1日発売とのことで、近い発売で嬉しい限りです。上巻の後に番外編んとか出して下巻まで焦らすとかそういう鬼畜行為が無かったことがとても幸せ。
半分いかなくても既に雲行きはかなり怪しいのですが、どうか劉輝と秀麗ちゃん筆頭に皆が幸せな生活をしていってくれたらなあと、願っております。
ドキドキというより、じりじりした胸の燻りを少々感じながら読んでおります。ハリポタの最終巻も、読みたいけど読みたくない!という気持ちの中で読んでました。…まあハリポタの場合は誰かがどっかで死んだりするってのが解ってたのでそういう意味で読みたくないってのは、ありましたけど。
多分上巻を読んでも夢は書けないかもしれません。でも、下巻を読んだら多分阿呆みたいに書くような気がします。静蘭も、燕青も、玉も拍明も蘇芳だの飛翔もみんな幸せにしてやれるような夢を書きたいです。
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