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蒼空_memo

更新履歴やらコメント返信やら、ネタや萌え色々。基本的に好き勝手してます。

エース夢
エース夢、死ネタです。
ワンピースマガジンのネタバレを含みます。
びっくりしたことにエース夢考えられなくなっててこんなことになりました。

***

エースが生きている夢を見た。またあの盃で酒を呑み、笑って、喋って、笑顔で。
夢を見た。自分のせいで、自分が間に合わなくて、その光景を見れなくなった。夢だった。
全員笑顔だった。酒を呑んで、肩を組んで、歌って、はしゃいで、世界は鮮やかだった。
エースは笑顔だった。

最後、エースが立ち上がって離れていく。エースの行く少し先に、やはり顔なじみが見えた。ああ、彼女が大きくなったら確かにそんな、顔立ちだろう。
先に遠くへ逝った彼女も笑顔だった。
エースも綺麗に笑っていた。

全員で手を振る。二人を見送って、見送られた。
ああ、そうだ一人きりじゃない。思い出した。彼女がいればエースも寂しくはない。ルフィもサボも一人きりじゃない。だから笑って見送れる。

***

起きて直ぐにルフィはゾロとサンジに自分を殴れと言う。訝しげに、だが本気で殴られて逆にルフィは怒るが、あれはやはり夢だったのだと思い直す。
ああでも、それでも良かった。エースが独りじゃないと解った。
寂しくて悲しいけれどそれが解っただけ、ルフィは何故か笑顔になれた。

***

手を振りながらサボはその日起きた。記憶が戻ってから何度も夢見た、幸せなのに辛い夢だった。願っていた未来だった。
コアラに「また泣いてるの?」と言われて「うるさい」と言いながら夢を思い出す。
辛いけれど幸せな夢だった。彼女もエースと一緒だと解ったからだ。彼女もエースも独りじゃなかった。
ああでも、少しだけ悔しい。彼女の隣に立ちたかったのに。でもエースの隣なら、納得できた。どうせそっちに行くとき自分もその隣に並ぶのだ。ルフィもそうだろう。悔しいけれど彼女が独りにならないようにエースに譲ってやろうと、サボは思う。
あの二人が笑っているなら、良かったと、サボは笑顔になれた。

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