64巻のあのネタです。
リビングのパソコンからという羞恥プレイ。早く部屋のパソコン、繋がらないかな…。
リビングのパソコンからという羞恥プレイ。早く部屋のパソコン、繋がらないかな…。
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幼いころの夢というものが、誰にだって少なからずあるだろう。
ドレークも例に漏れずそういう小さいころは夢で溢れていた人物だった。今は、その夢とは真逆の人生を送っているけれど。
小さいころは正義のヒーローになりたかった。小さい男の子と言ったら、大体そんな夢があるのではないだろうか。
この広い世界での正義のヒーローは、海軍だった。
だからこそ、ドレークは海軍になりたかった。
何故だかなれると信じて疑わなかった。あの頃は知識も経験もない分、全てにおいて素直に過ごしていた。
信じていた。何故か、その内海軍になれると思い込んでいた。
その思い込みが確信に変わったのは、ある女性の海軍との出会いだった。
「あらそう」
将来は自分が海軍大将になって、悪い奴らをやっつけて、捕まえるんだと息巻いてその女性海軍に喋ると、そんなそっけない言葉が返ってきた。字面はそっけないだけで、微笑んでいたのだけれど。
現役の海軍兵士に微笑まれて、ただ一言返されただけなのに自分の夢が肯定されたような気になった。
ああ、やっぱり自分は海軍兵士になるんだ!
そうやって何故か確信に変わった。
「そうだねえ、うん、なりたいと思って頑張れば、なれるよ。男の子なら特にね」
体格はどうにもできなくても、その後頑張ればどうにかなるからねー、と続けられた。その時のドレークにはよく解らなかったが、今になって思えば自分は体格も恵まれたほうだと思った。
あの時の女性海軍兵士は、大きく見えたけれど体格は恵まれたほうではなかったかもしれない。普通の、一般女性の体格だった。
「ふふ、じゃあ、そんな君にプレゼントだ」
そうまた微笑まれて、目の前が真っ暗になった。少しだけの汗の匂いと、頭にはなかった違和感が。
「現役海軍兵士の帽子だ。大事に使ってよ」
私からの、プレゼント。
自分の手で目元まで被された帽子を少しだけ上げて、暗かった世界に明かりが入る。同じ昼間なのに、帽子を被らされた前よりも世界が明るく感じられた。
そんな明るい世界でもう一度見たその女の人は、まだ微笑んでいた。
そのとき何よりもその帽子が大事な物になった瞬間だった。
未だに時折、思い出す。帽子を貰った瞬間、笑顔に溢れた。
そのときの女の人も、笑顔に溢れていた。
多分、アレが初恋だったのだろうと赤旗のドレークは地平線の向こうに思いを馳せた。
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64巻はね!ドレークさんがあんな笑顔な子どもだったことにとりあえず挙動不審なりましたよ!っていうか今更64巻ネタだよ!すいません!
このネタを掘り下げて広げると、ドレークさんが海軍になってから海賊になるまでの物語が何故か出来上がったんですが、捏造甚だしいので諦めました。
幼いころの夢というものが、誰にだって少なからずあるだろう。
ドレークも例に漏れずそういう小さいころは夢で溢れていた人物だった。今は、その夢とは真逆の人生を送っているけれど。
小さいころは正義のヒーローになりたかった。小さい男の子と言ったら、大体そんな夢があるのではないだろうか。
この広い世界での正義のヒーローは、海軍だった。
だからこそ、ドレークは海軍になりたかった。
何故だかなれると信じて疑わなかった。あの頃は知識も経験もない分、全てにおいて素直に過ごしていた。
信じていた。何故か、その内海軍になれると思い込んでいた。
その思い込みが確信に変わったのは、ある女性の海軍との出会いだった。
「あらそう」
将来は自分が海軍大将になって、悪い奴らをやっつけて、捕まえるんだと息巻いてその女性海軍に喋ると、そんなそっけない言葉が返ってきた。字面はそっけないだけで、微笑んでいたのだけれど。
現役の海軍兵士に微笑まれて、ただ一言返されただけなのに自分の夢が肯定されたような気になった。
ああ、やっぱり自分は海軍兵士になるんだ!
そうやって何故か確信に変わった。
「そうだねえ、うん、なりたいと思って頑張れば、なれるよ。男の子なら特にね」
体格はどうにもできなくても、その後頑張ればどうにかなるからねー、と続けられた。その時のドレークにはよく解らなかったが、今になって思えば自分は体格も恵まれたほうだと思った。
あの時の女性海軍兵士は、大きく見えたけれど体格は恵まれたほうではなかったかもしれない。普通の、一般女性の体格だった。
「ふふ、じゃあ、そんな君にプレゼントだ」
そうまた微笑まれて、目の前が真っ暗になった。少しだけの汗の匂いと、頭にはなかった違和感が。
「現役海軍兵士の帽子だ。大事に使ってよ」
私からの、プレゼント。
自分の手で目元まで被された帽子を少しだけ上げて、暗かった世界に明かりが入る。同じ昼間なのに、帽子を被らされた前よりも世界が明るく感じられた。
そんな明るい世界でもう一度見たその女の人は、まだ微笑んでいた。
そのとき何よりもその帽子が大事な物になった瞬間だった。
未だに時折、思い出す。帽子を貰った瞬間、笑顔に溢れた。
そのときの女の人も、笑顔に溢れていた。
多分、アレが初恋だったのだろうと赤旗のドレークは地平線の向こうに思いを馳せた。
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64巻はね!ドレークさんがあんな笑顔な子どもだったことにとりあえず挙動不審なりましたよ!っていうか今更64巻ネタだよ!すいません!
このネタを掘り下げて広げると、ドレークさんが海軍になってから海賊になるまでの物語が何故か出来上がったんですが、捏造甚だしいので諦めました。
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